月1回開催の保護者と道場との時間「"学び"を考える会」にて毎年行っている「入試報告会」から抜粋した事例の動画をご覧いただけます。個性豊かな道場生たちの中学受験体験について担当の先生が話しています。
「オンラインの塾で受験ってできるの?」「道場に通って、うちの子も変われる?」など、わが子が通塾した場合のリアルな姿を想像できるお話です。ぜひご家庭の参考になさってください。
受験生のY君は、国語が苦手で成績が落ち続け、そのため国語が嫌いになってしまいました。
彼の場合は今後の成績にとらわれ、「問い」に対しての自分の答えの正誤に固執していました。彼に対する解決策は、文章読むというのはどういうことなのか、文章の読み方、文章の面白さをまず共感させ、文章そのものを読むことからはじめました。文章読解、ありき。文章を読む面白さに一度立ち返らせることで、彼は国語の苦手意識を払拭しました。国語はもともと面白いという実感が彼のやる気を引き出しました。
K君は、外遊びが大好きで、家に帰るとすぐにカバンを放り出して遊びに出かけるような活発な子でした。学習に対しては、意欲がなく飽きっぽく落ち着きがない、塾に通うこと自体まだ時期尚早か、といった“健全な”悩みがありました。
塾に通うことには抵抗がなく、むしろ友達も多く、講師とも信頼を築いていました。通塾の継続は問題ありません。まず彼と一対一で話し合い、「自分の頭と感覚を使うことは、遊びと同じ。君のひらめきのよさは遊びをやっているからだ」という褒め方をして、認めてあげました。学習と遊びとの二者選択から、ともに有効なのだという発想になったとき、彼は解放されました。
A子さんは、算数が苦手だという強い思い込みがありました。低学年から算数の考え方を拒否し、教えてもその前の段階からわからないので、積み重ならない状態でした。
A子さんには集団授業と並行して、個別授業をおこないました。個別では、算数の“読み聞かせ”を徹底したのです。彼女には算数的な思考回路がない、だからその“雛形”を作る必要がありました。徹底して真似る段階を繰り返し、雛形で解くことから始め、自力でできる問題へと移行していったのです。3カ月ほどして、諦めができる喜びと自信に変わっていきました。その後、見違えるように意欲がでて復習ノートをどんどん作るようになりました。